小説 オンリー・イエスタデイ55(最終回)「訣別」 京都でムロダの下宿を出たあと、Aと私は泥酔のまま、自転車で深夜の町をさまよった。そのとき、Aがこんな話をした。 「真冬に雪が降ったとき、雪見酒をしようと思って、外で日本酒を飲んでたら、寒うなって、身体を温めるためにしこたま飲んだら、急性... 2020.07.01 小説