小説 オンリー・イエスタデイ 16「美しい風景」 Aの絵のうまさは、中学生になってもいっこうに衰えることがなかった。それは立体の造形でも同じだった。 あるとき、Aは女性の胸について、「オッパイの先は外側に向いてるんや」と言い、両手の人差し指を胸の前で立てて開いた。女性の乳首は正面を... 2018.11.15 小説
小説 オンリー・イエスタデイ 15「ねむらし屋の息子」 Aに頭頂部を殴られたスミダは、母親が手芸店を営んでいた。それでAは、スミダのことを「毛糸屋の息子」と呼んで、馬鹿にしていた。 余談だが、今は「○○屋」という言い方を小説で書くと、校正で直される。その職業を蔑視していると受け取られるから... 2018.11.01 小説