小説 オンリー・イエスタデイ 28「モルモン教」 高2の1学期が終わるころ、私はモルモン教の宣教師と親しくなった。 きっかけは、昼休みに街頭にいる宣教師に話しかけたことだ。モルモン教に興味があったわけではない。実地の英会話を鍛えたくて、アメリカ人と話してみたいと思っていたのだ。学校で... 2019.05.13 小説
小説 オンリー・イエスタデイ 27「晴天嫌い」 そのころの私は、Aの悪魔性、反社会性に惹かれながらも、自らの優等生的な良心にも執着を感じていた。努力することや、誘惑に負けず自分の意志を貫くことに、まだ価値を見出していたのだ。 倫理社会の授業で、クロムウェルの禁欲主義を習ったときも、... 2019.05.01 小説