2019-12

小説

オンリー・イエスタデイ42「告白・後編」

 Aが私以外の連中と親しくし、酒まで飲み、あまつさえ電話で女子に告白をするなどという“ヴァルガー”な行動に出たことで、私はプライドを傷つけられ、Aに対する信頼は大いに損なわれた。  部屋を出た私は、たまたま出会ったクラスの優等生に声をかけ...
小説

オンリー・イエスタデイ41「告白・中編」

 修学旅行の3日目は、高千穂から延岡に向かい、夕方、青島に着いた。Aと私は、またクラスの連中から離れ、相変わらず観光名所などは無視して、あちこちを歩きまわった。  青島にある溶岩が固まった波状の岩である“鬼の洗濯板”だけは、地球離れした景...