2018-12

小説

オンリー・イエスタデイ 18「焚書」

 戦車模型の仲間で、コバシという同級生とAが私の家に遊びに来たことがある。コバシはA同様、プラモデルにモーターを入れず、実車の写真を参考に改造してディスプレイを愉しむマニアだった。だから、Aは私よりコバシを高く評価していた。  部屋で遊ん...
小説

オンリー・イエスタデイ 17「激情2」

 中学2年生のクラスでは、いちばん成績のよかったのはAで、次が私、三番手がサダだった。定期テストのあと、答案が返ってきたらよくこの3人で点数を見せ合っていた。  社会のテストを返すとき、先生がこのクラスでは100点は1人だったと告げた。休...